2006年11月12日日曜日

白内障手術

毎週火曜日の午後は成人病センターで白内障手術をしています。白内障手術は私が眼科医になった頃(20年以上前ですが)と比べると、その発達には目を見張るものがあります。手術時間も短くなりましたし、日帰りでもできるようになりました。術後の視力の回復もとても早くなって、手術の翌日に眼帯をはずすと”わ~~、見える!明るくなった!”と感激してくれる患者さんがたくさんいらっしゃいます。このように喜んでもらえると眼科医冥利に尽きるというものです。眼帯をはずした瞬間に私に抱きついてくれた患者さんもいました。(女の方です、念のため)手を握って喜んでくれる方もいますし、本当に私にとって嬉しい瞬間です。ただ、手術を決心するまでは患者さんによってさまざまです。中には何年も何年も迷っている方もいます。一度決めても、何度かキャンセルする方もいます。かと思うと、”そろそろ手術の時期ですよ。”と言うと”ハイ、いつでもやって下さい。”という潔い方もいて、”あら?そんなに簡単に決めて良いのですか?”と、逆にこちらが心配してしまう人もいます。でもこのような人はどちらかと言うと少数派で、どんなに勧めても”絶対手術はやりたくない”と断言する人もいます。
最近初診した患者さんで、非常に進行していた方がいました。今までにあちこちの病院を受診してきたと言うのですが、どうも手術の決心がつかなかったらしいのです。結局、私のところで両眼の手術を無事に終え、視力もとても良くなって喜んでくださったのですが、手術はやはりなかなかたいへんなものでした。白内障手術はあまり進行してしまうと手術時間も長引き、合併症の危険性も増えるのです。手術をする医者側も手術中に合併症を起こさないようにと非常にストレスを感じます。この患者さんの場合も普通の人の倍近い時間がかかり(と言っても30分ほどでしたが)、手術中に私自身も胃が痛くなる思いでした。無事終わった時はこちらもくたくたで、できればもう少し早めに手術の決心をつけて欲しかったと、うらめしい気持ちになったものです。
でもやはり、目の手術は他の身体の手術に比べて患者さんは非常に緊張するようです。自分自身が手術を受ける立場になれば案外逃げ回るのかもしれません。。。。。