2008年1月6日日曜日

父と囲碁

昨年末に、実家の茨城にいた父親を秋田に呼び寄せました。父は83歳、今は秋田市内の病院に入院しています。認知症がひどく、娘の私の名前も最近はほとんど出てこなくなりました。自分自身の名前も時々わからなくなるほどです。でも、そんな父に驚かされることがありました。それは、以前やっていた囲碁ができること。元気だった頃は老人会の囲碁大会などに出てかなりの成績だったらしく、実家には今でもその時にもらった賞状などが壁に飾られています。初めは五目並べくらいでもと思って病院に持って行った碁ですが、父はすぐに囲碁を始め、あっという間に私に勝ってしまいました。父が強いと言うよりは私が弱すぎると言うことなのですが。その後は病院に行く度に囲碁をやり、私がすぐに負けて帰ってくることの繰り返しです。人間の能力ってすごいですね。どんなに認知症がひどくなっても好きだった囲碁は忘れないようです。自分のいるところも日時も分からないのに、ちゃんと囲碁はできるのです。碁盤に向かっている時の父は昔の表情にもどり、生き生きとした顔になります。先日は私の息子と囲碁をやって(もちろん息子は私よりは強いのです。)息子も全く歯が立たないと、白旗をあげて帰ってきました。認知症の進行を止めることはできませんが、今、こうして父と囲碁をやれることの幸せを感じながら、毎日負けて帰ってくる日々です。